ちょうど1年ほど前、以下の問い合わせをホームページより受けました。
1mVの電圧信号に対して、1000倍に増幅して計測できるか?
当社で販売しているガジェットは、駆動電圧がDC 24V をレギュレータで DC 12 Vに落として増幅しているため、
レンジは 0.0 – 12.0 V になります。
当時は、評価信号の発信器は、4.0 mV しかなく、1.0 mVの場合、同計測されるのか実績や測定結果がありませんでした。
そのため、データを示して回答することもできませんでした。
結果的には、評価装置を1週間の期限付きで貸し出し、購入していただきました。
年度末、最終週は、仕事が空くため、問い合わせいただいた質問に回答できるように、模擬信号の発信基板を作成しました。
以下は、その評価結果の一部です。
1.0 mV以下については、精度よく計測するツールもないため、有意差が認められなければ、問題なしとしました。
きれいに正弦波を出力しています。
理論値とも比較しています。概ね一致しておりますので、評価信号として使える信号だと考えました。
同一時刻における測定データのバラツキ幅も調べてみました。
0.008 mV以下で収まっています。
これは、最大出力電圧1.19 mVに対し、バラツキ幅は0.672 %以下という事になります。
1.0%以下なので、概ね一致していると言ってもいい状況だと思います。
安定した出力で、再現性が確認できたと考えます。
余談出ずか、電圧が大きく変化したときに、信号のバラツキが大きくなります。
原因をいろいろと考えてみました。
おそらく、ハンダを盛って作成した回路がコンデンサのような挙動をし、電圧の変化に伴って生じたインピーダンスが無視できなかったと思われます。
1.0 V以上の範囲では無視できるのでしょうが、1.0 mVあたりから、回路上に生じるインピーダンスが無視できなくなるという事だと思いますル
知らなくてもいいことを知ってしまった気分です。
受注生産になりますが、評価電圧信号の発信器(1mV)を販売します。
資材の調達があるため、納期は2週間ほどいただきます。
価格については、近日中に販売サイトに掲載板ます。
よろしくお願いいたします。