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はじめに
久しぶりにScilabでGUIウィンドウを作り込むことになりました。
10年ほど前に個人のBLOGで公開していましたが、
法人化にともない個人事業との区切りが曖昧になりそうだったので、一時的に閉鎖いたしました。
その当時はわかっていたのに、10年以上も前のことになると思い出せない。
当時はScilab Enterpriseが著作権を管理しており、Scilabのバージョンは5.4.0、GUI Builderのバージョンは2.3.1でした。
現在は、ESIがScilab Enterprise社を買収し、その語の経緯はわかりませんが、
Dassault Systems (ダッソー・システムズ)が著作権を管理しております。
Scilabの最新のバージョンは2023年末にアップされ、2024.0.0, GUI Builderは4.2.3です。
この記事も作成してから10年以上経過しておりますので、内容の確認と修正や訂正もあると考え、
記事そのものを書き直すことにしました。
改めて、参考になればと思います。
2. GUI Builder(4.2.3)のインストール
(インストールの失敗と成功)
Scilab 2024.0.0 をインストールし、AtomsからGUI Builder(4.2.3)をインストールしてみましたが、失敗しました。
どうも、ダウンロードしたZIPファイルを展開したときのファイル名称が一部異なっているようです。
Scilab/XCOS(オープンソース)ではよくあることなので、ひとつ前のバージョン、Scilab2023.1.0でインストールをやり直しました。
1つ前のバージョンScilab2023.1.0では、GUI Builder 4.2.3のインストールが成功したので、こちらで話を進めます。
インストールの内容は以下のスライド(画像)にまとめてあります。
コンピュータの設定環境によっては、2024.0.0でもインストールできる方が出てくるかもしれません。
書かれている範囲のことがすべてではないので、いろいろな情報を当たってください。
3.ATOMSの起動
1). Scilab 2023.1.0を起動し、コンソールのメニューからATOMSライブラリーの画面を開いてください。
2). オプション・モジュールも増えましたが、「GUI」を選択します。
3). GUI Builderの仕様に関する詳細情報の下に、インストールボタンが表示されるので、クリックします。
4). インストールが成功すると、Scilabの再起動を促されるので、再起動します。
5). Scilabの再起動後、コンソールから以下のコマンドを入力し、GUI Builderの画面が立ち上がれば、インストール成功です。
–> guibuilder
このツールは、uicontrol()を書き出すためのツールです。
このツールを中心に、コード開発が進められるわけではないので、その点は注意です。
検証しながら公開することにします。
GUIコントロール画面を編集しながらCallbackモジュールを作るのは一苦労でした。
次回、その辺も触れることになると思います。