はじめに
最近、指紋認証による勤怠管理システムの開発を始めました。
指紋認証はRaspberryPIのHAT(PiFinger)で、イギリスのSB conpornents社が開発販売している製品です。
指紋認証による勤怠管理システムについては、別の機会で紹介します。
ここではSB conpornents社が始めたKickstarterプロジェクトの紹介です。
開発をしている過程で、ふと思ったのです。
HATとRaspberryPIを分離して設置したい。
今から紹介するKickstarterのプロジェクトは、そんな思いを実現するものです。
このプロジェクトを支援(プレッジ)する場合、プレッジとは別にGBP15-(イギリス通貨/15ポンド)の支援金(リワード)が必要になります。
このプロジェクトの中で指摘されている3つの課題に、当社も頭を痛めております。
このプロジェクトの成功により、RaspberryPiが無くてもできることが増えてきます。
共感するところがあれば、このプロジェクトを支援してください。
このプロジェクトがKickstarterで成功すれば、今後は SB conpornentsの販売サイト で販売されると思います。
製品の完成度や評価、プレジットが負担に感じるようでしたら、販売されるまで待っていただいても構わないと思います。
PiSquare : Single solution to run multiple HATs wirelessly
<訳> PiSquare : 複数のHATを無線で実行するただ一つの方法
RP2040 & ESP-12Eをベースにしたボード、PiSquareは複数のRaspberry Pi HATをRaspberry Piに重ねることなくスマートに使用するためのボードです。
PiSquareは、Socketプログラミングを利用して、複数(”n ” HATの数)のRaspberry Pi HATをワイヤレスで通信させることができます。
多くの技術マニアが、多くのRaspberry PiとそのHATを使用するプロジェクトを持っています。
マイコンの価格が高騰しており、プロジェクトを作りたい人にとっても難しい状況になっています。
Raspberry Piを考えてみると、以前は広く普及していたのですが、現在では技術者が入手するのが困難な状況になっています。
技術界で懸念されているのは、主に次の3つの問題です。
- マイクロコントローラーの不足
- プロジェクトがコスト高になる
- 複数のHATを動かす簡単な方法はない
Credit : Digikey, Mouser, Amazon
PiSquareは、この半導体不足の中で人々が直面しているあらゆる問題を解決するためのただ一つの方法です。
PiSquareは、パワーとコンパクトさを兼ね備えたオンボード-RP2040、USB-タイプ C ポート、ESP8266、0.91 有機ELディスプレイ(OLED)、40 ピン GPIO コネクター、16 メガビット・フラッシュで構成されています。
PiSquareの便利な使い方はいくつかあります。
これまでRaspberry Piで1つのHATを使う場合、そのHAT単体、あるいは PiStack を使用して最大3台までの制限がありました。
しかし、同じHATを2つ以上接続することはできません(UARTやSPIベースのRaspberry Pi HATを2つ以上同時に接続するなど)。
PiSquareは必要な複数のHATをRaspberry Pi上に重ねることなく、あるいはSPI、I2C、SPI HATなど利用したいすべてのRaspberry Pi HATをワイヤレスで接続できます。
ソケットプログラミング(TCPプロトコル)を用いて
PiSquareは、Raspberry Piでサーバを構築し複数のRaspberry Pi HATをクライアントのように自由自在に実行することができます。
また同様にPiSquareをクライアントにし、そのうちの一つをマスターとして他のPiSquareを自由に動かすことができます。
PiSquare上で任意のHATを動作させ携帯電話から制御することができます。
PiSquareからクライアントとサーバーの2Way通信を実現します。
メリット
- Raspberry Piと同じピン配置なのでPiSquareのすべてのPinを簡単に制御できます。
- 複数のHATを接続し、自由自在に実行させることができます。
- PiSquareをマスター/サーバーとして使用することも可能です
- SPI、UART、I2Cなど単一通信からの脱却
- スマートフォンから操作可能
- 簡単プログラミング(PiSquareはソケットプログラミングを使う)
Raspberry Piでサーバーを構築し、クライアントとして複数のHATを自由自在に実行させることができます。
PiSquareをクライアントにし、一つをマスターにしてクライアントを自在に実行できます
単体のPiSquare上で任意のHATを動作させ、携帯電話からコントロールできます。
Raspberry Piにホットスポットを設ける
PiSquareにホットスポットを設ける