高専での講義(原価計算とIoTの利活用事例)

自分が豊田高専で受持つ『デジタル✕ものづくり』カレッジの受講生は、企業から月に1回参加する企業生と毎週参加する高専の専攻科生(高専6年生)の混成クラスです。

7月最後の授業が28日で、翌週から専攻科生は9月末まで夏休みとなります。

原価計算の授業

前期最後の授業は『原価計算』の授業を行います。
開発した製品や部品を販売し、原価を差引いて利益を出します。
販売計画に沿って利益が確保できれば、言うことはありません。

一方、製品開発は開発費が必要になります。
しかし利益を上回る程の開発費は出せません。
そうなってしまった場合、開発計画の見直しや開発凍結などの措置をとることになります。
そんな観点から原価計算や管理の重要性を認識してもらう事を目的とした授業です。

今年は、その授業を受持つことになりました。
事例となる題材として、当社の決算書を使いました。
装置開発を中心とした事業を行っておりますし、専攻科生なら自身の研究テーマ、企業生なら自分の仕事や業務を想定しやすいと考えました。

また後半では、企業が回す以下の2つのサークルを下にした原価計算の説明をしました。

  • 商品やサービスを提供し対価を得るサークル
  • 稼いだ現金を使い、顧客に提供する商品やサービスを生みだすサークル

現場からの叩き上げだと、この原価計算が基本になります。
経営者としては会社全体の効率を考えるので、決算書から見える原価を中心に見ることになります。
今回は、こんな2つの視点から見た原価計算について説明しました。

授業の後、内容でイジられてますので、心に留まった内容があったと思います。

IoTの利活用事例

『原価計算』の授業が終わったあと、企業生のみで授業を行います。

昨年の授業で聴いた受講生の声です。
IoT用のツールは多様で種類も多く、選択に悩んでしまう。
そんな声から、当社での壁にぶつかりながらの解決して先に進んだ事例を紹介することにしました。

資料に挙げたプラットフォームだけでも3つあります。どちらかと言えば、ツールよりも目的重視で、その時使えるツールを選択する。
紹介した事例では、使える使えないは二の次で、在庫のあるセンサーやプラットフォームを選択しました。

詳しい内容はご紹介出来ませんが、興味があればホームページよりお問い合わせください。

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