三次元CADによるモデリング事例 (淡路結び)

三次元CADで水引をモデリング

最近、デジタル技術を利用した製品開発、生産準備で20年近くお世話になっている静岡文化芸術大学の名誉教授 望月達也先生にお会いしました。
実は、一昨年、退官(定年退職)されたのですが、この新型感染症の蔓延防止のた最終講義は中止となり、なにもなく現在に至っているそうです。

そんな先生から出された課題が次のようなものでした。

日本の伝統文化である水引を三次元CADでモデリングして、三次元プリンターで造形できないかなぁ。

そこで、まずは作ってみよう。
と考え、三次元CADで淡路結びをモデリングしてみました。

図面というより、形状のポイントになる座標を決め、そこから形状を作成しました。

実は、見た目は対称形状のように見えます。
しかし、モデルの作成を始めると、三次元CADに搭載されている対称形状用の機能が一つも使えないことに気が付きます。

ポイント座標を足掛かりに、この形状モデルを作成しました。
完成した形状モデルが以下の図になります。

三次元プリンターで水引の造形

三次元プリンターで水引の淡路結びを造形してみました。
鈑金で製作することを想定していたので、モデルは薄板でした。

しかし、薄すぎると、うまく造形できませんし、造形後、きれいに下地から剥離できません。
造形前に形状を修正し、少し太くして造形しやすくしました。

以下の写真は造形した形状になります。

その後の展開

他の仕事が入り、利益化する事業が思いつかず、お蔵入りしてしまいました。
モデリングしているときには、結び目の重なり具合を滑らかにすることが必要だと考えていました。

当社だと、図面がなくても、このような複雑な形状をモデリングすることが出来ます。

三次元CADの導入、形状モデリングの手法、CADデータの管理方法。
お話をお伺いし、事業内容によっては、三次元CADを進めない場合もございます。

三次元CADが日本に入り始めて1990年頃から三次元CADを使って設計や形状モデルを作成しております。
30年以上の利用経験がございますので、いろいろとご相談ください。

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