静岡産業技術専門学校で教えていること

教えていること

機械装置の部品設計時に必要な力学と基礎的な強度の検討方法について実践的な事を教えています。
学科はCAD科ですので、CAEと呼ばれるシミュレーションも教えます。
私が教えるところはシミュレーションとしてソフトウェア化した材料力学の部分です。


※ 静岡市にある静岡産業技術専門学校です。

材料力学を教える背景

就職先の企業から学校に対し、強い要望が入ったそうです。

三次元CADが使えると説明されたので、貴校の学生を採用しました。
確かに形状モデリングはできるのですが、三次元CADに含まれるシミュレーション機能が使えないですし、シミュレーションの内容も理解できていません。
どういうことですか?

それ以前は二次元CADの操作を教えていて、トレーサー(製図技能者)として育成していました。
その延長で三次元CADに対しては、三次元形状の作成(モデリング)と作成した形状を二次元図面に展開し製図できる人材の育成にシフトしたようです。

シミュレーション機能の中心は材料力学を基礎としています。
基礎を知らずにシミュレーションの操作方法を教えたとしても、安全な製品設計はできないし学生に対して無責任な行為になる。

そのような葛藤の中から、以下のような方針が決まったようです。

大学で学ぶような学問的な材料力学は難しい。
設計現場で実践的に使える材料力学の基礎を学ばせたい。
同時に、学んだ知識と三次元CADに組込まれている強度シミュレーションとの関係や対応する項目を理解させたい。

鉄道車両や自動車部品、建築関係で、金属や樹脂材料など多様な強度シミュレーションと強度設計を経験していることから、声が掛かりました。

現在も、設計現場で実践的な材料力学を教えています。


※ 写真は浜松駅に停車する新幹線です。学校がある静岡市までは、浜松駅から新幹線で移動します。

実践的な材料力学とは

材料の強度規準(降伏、破壊、基準)は、どうされていますか?
業界団体や会社内での取り決めがあれば、その数字を利用していると思います。

そのような規準が見当たらない場合、どうされていますか?

専門学校の学生が就職する先は、こんな風に考えているのかもしれません。

三次元CADのシミュレーション機能を使えるし、内容を理解している。
だから、強度の判定方法や規準も知っている。
同時に強度的に満足するような設計変更の方法も知っている。

全ての企業が、このような解釈をしているとは思いませんが、ないわけではない。
このようなことをおっしゃる方に、たまにお会いすることもあります。

学生の皆さんが困らないように、国が定めている強度規準なども関係法令などを紹介し説明し
実際の設計現場でありそうな例題を解いてもらっています。
このような経験を積んで、関係法令などの利用方法などを身に付けてもらっています。

講義や実習内容に興味はありますか?

興味があれば、ホームページの『メールでのお問合せ』から関心を持ったことなどを書き添えて、お問合せください。
後ほど、ご連絡させていただきます。

教科書で説明されている理論は、ほとんど教えません。
部品を設計するときに、要求仕様に合致する部品形状にするために、どのようなことを検討し、どのように形状を変更すれば良いかを教えます。
利用する資料は、当社で準備したオリジナル資料を使います。

お問合せをお待ちしています。

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