1はじめに
AlibrePDMについて、いろいろと調べています。
AlibreDesignの利用方法がネットワークライセンスで、複数のパソコンにAlibreDesignをインストールしておき、その中の1台だけを常に使っているからです。
法人で仕事をしているときは2台を使って仕事をしていました。
1台はディスクトップで事務所に設置したパソコンです。
別の1台はノートパソコンで、出張時に携帯し、取引先様と打ち合わせるときに利用していました。
海外で仕事をするときも、ネットワークライセンスのおかげで、現地で設計業務ができたので、ありがたい機能だと思っています。
実は、このような使い方だとAlibrePDMでデータ共有ができません。
そこで、データ共有方法を調べているところです。
その中で、事務所のLAN上にAlibreDesign(CADアプリケーション)と切り離し、PDM用のサーバーを設置してデータの共用する方法が分かりました。
その辺をご紹介いたします。
また、複数のAlibreDesignでPDMデータを共有する場合、ネットワーク利用でのライセンス(同時利用する台数 / 単独で稼働させるためのライセンス)が必要になってきます。
国内での利用はシングルユースの利用が想定されていますが、製品としてはマルチユースも想定されているため、ライセンスが必要になります。
現在、国内販売代理店の(株)スリー・ディー・エス様においても、開発元に確認をされているようです。
Alibre のドキュメントとしては、こちらになります。
(https://help.alibre.com/articles/#!alibre-help-v28/server-on-a-separate-computer)
2 PDMサーバーのインストール
Alibre PDM サーバーの実行ファイル(ビルド)をダウンロードしインストールします。
インストール中に表示される最初のダイアログを次に示します。
PDM サーバーを起動するとPDMサーバー管理コンソールが開き、サーバーデータの場所として「local Appdata」フォルダがデフォルトで設定されています。
(下のスクリーンショットを参照)
ディスク容量、パフォーマンス (SSD を使用)、移植性 (外部 USB ディスクを使用) などの理由で PDM データベースを別のドライブに保持する場合、
デフォルト [サーバー データの場所] をそのまま使用するか、別のフォルダーを指定します。
サーバマネージャを初めて起動すると、ライセンスキーの入力を求めるダイアログボックスが表示されます。
サーバマネージャは、有効なライセンスキーが入力された場合にのみ起動します。
ライセンスキーには、サーバーが同時にサポートできる最大シート数またはアクティブログイン数に関する情報が埋め込まれています。
サーバーにログインしているユーザーの数が最大ログイン数と等しい場合、それ以上のユーザーはログインできません。
※注記
ライセンスの発行および費用に関しては、(株)スリー・ディー・エス様にお問い合わせください。
スタートボタンをクリックします。すぐにPDM Server Serviceが開始されます。
デフォルトではポート8099を使用し、ファイアーウォール ルールを自動的に作成します。
すでにそのポートがPCで使用されている場合は、別の値(ポート8098など)に変更できます。
ポート番号を変更する場合には、独自のファイアウォールルールを手動で設定する必要があるので注意してください。
サーバー管理コンソールを最小化すると、システムトレイにドロップされます(表示)。
システムレイから、サーバー管理コンソールを非表示にしたり、再表示したり、終了したりできます。
この管理コンソールのダイアログからPDMサービスを停止して再起動することもできます。
以下のスクリーンショットを参照してください。
この時点で、PCにPDMサーバーが正常にインストールされ、起動されました。
【注記】
PDMのアップデートがリリースされた場合、サーバーとすべてのユーザーに同じバージョンがインストールされていることを確認してください。
また互換性を維持し、保存庫へのスムーズな接続を確保する必要があります。
【警告】
ユーザーが接続している間に PDM サーバーをアンインストールすると、デフォルトのポートは自動的に開きません。
ユーザーはPDMブラウザを更新して保存庫を利用不可と表示し、その後サーバーを再インストールする必要があります。
3.つづきの設定
この後、独自に設置したPDM用サーバーの設定が必要になります。
設定方法については、次の記事でご紹介します。