1 背景
以前、水素吸蔵タンクの開発に関係する仕事で、
車両走行時に生じる負荷から、水素ガスのニーズを知りたい。
というニーズが生まれました。
FC車に搭載するデバイス開発をしていましたが、その時のニーズは、
車両が必要とする水素ガスの需要を予測し、最低限、そのニーズには応えられる仕様にする。
というものでした。
当時、国内の燃費認証試験で用いられている運転スケジュールはJC08でしたが、
アメリカ、カリフォルニア州環境局が指定するLA4CITYも参考にしたい。
とのことでしたので、
結局、世界中で使われている規格を探し出し、燃費認証試験に用いられている運転スケジュールをMATLAB/SIMULINK用に加工してブロック化を図りました。
それを元に、SIMULINKでFC車用の燃費シミュレーションモデルを作成しました。
2 scilab用に加工
SIMULINK用に加工したデータをscilab用に加工しなおしたものです。
XCOSの信号源で、このような時系列データをブロック化して利用できるようなブロックが見当たりませんでした。
scilabに取り込めるようなバイナリーデータにして、車両開発に利用できるのなら利用してもらおうと考えています。
現在、国内の燃費認証試験で用いられているWLTCについても、SIMULINK用に加工したデータはありますので、scilab用にも加工して提供します。
なお、開示されているデータを元に、scilab用にデータを加工した作業費を頂きます。
利用方法などの説明を作成し、準備が整ったら、こちらにてURLを掲載いたします。
よろしくお願いいたします。
図 scilabでプロットした燃費認証試験で用いられている運転スケジュール(走行モード)
グラフを識別するための記号は、下図の目次を参照のこと。
3 販売サイトのリンク
販売サイトは、当社のネット販売店( 刃金からくり屋 (thebase.in) )で販売を開始いたしました。
EPAの注釈を訳し、各運転モードの商品説明としております。
また、scilabへの読み込み方についても手順を示しております。
一般的に利用するデータではありませんので、以下のような方々を対象としております。
- 自動車走行時の負荷を想定しつつ自動車部品を開発している部品メーカー
- エンジン負荷に伴う消費燃料の算出、(例 代替燃料、水素燃料、ガソリンなど)
- 自動車開発をしている企業や大学などの研究・開発グループ
趣味や勉強でscilabを使っておられる方々には、取扱いが難しいデータになります。
ご利用には注意願います。